近年では、故人の遺品を整理して部屋の掃除から不用品の仕分けや、処分を行う遺品整理士という職業の人気が高まってきています。遺品整理士の仕事は、故人が残した思い出の詰まった物を仕分けて遺族へ渡すことや、故人が残した物を必要としている人へ中古品として販売することといった、故人と今を生きる人とをつなぐ大切な職業です。
そんな遺品整理士の職に就きたいと考えたときに、どのような方法で遺品整理士の求人に応募すれば良いか知っていますか。今回は遺品整理士になるための求人の効率的な探し方について解説します。
遺品整理士とは
遺品整理士とは、人が亡くなり住む人がいなくなった家の片付けを行う人のことを指します。片付けと一口にいっても、ただ家にある不用品の処分だけでなく、遺族との思い出の品や貴重品を探し出すことや、遺族にとっては不要なものを売却することなども含めた処分を行います。遺族は、故人との思い出の品や貴重品を手元に残しておけ、遺品整理士が空き家となった家を迅速に片付けてくれるため、空き家の活用や処分などをいち早く行えるでしょう。故人の家の整理を遺族だけで行おうとすると、大変な手間がかかるため、遺品整理士が迅速に対応することで遺族からとても喜ばれます。
遺品整理士の魅力
遺品整理士の仕事の一番の魅力は、故人と生人(生きている人)を繋げるところです。遺族に対しては、家の中を整理し仕分けを行ったうえで迅速に故人との思い出の品を遺族の元に引き渡すことで、故人の想いを遺族へ繋げられます。遺族以外の人に対しても、故人が持っていたものを今必要としている人へつなげられるのです。遺品整理士は数ある職業の中でも、亡くなった人と今を生きる人の架け橋になれる貴重な職業といえるでしょう。
遺品整理士の仕事
遺品整理士の仕事は故人の家の整理全般を行いますが、大きく3つの業務にわけられます。
故人の形見の捜索
先ほどもお話したように、故人の家から遺族にとっての思い出の品や貴重品などを探し出して遺族に引き渡すことは、遺品整理士の重要な業務のひとつです。遺族は、遺品整理士に整理を依頼する前にある程度故人の家を整理したあとのことが多いのですが、どうしても遺族だけでは見つけきれない遺品が隠れていることが多々あります。こうしたものを見つけ出すことが遺品整理士の使命なのです。
遺族が不要なものの売却
遺族にとっての思い出の品の場合には手元に置いておきたいものですが、そうではない場合で、必要としている人がいる遺品の場合には、遺族と相談の上、売却という手段を取る場合があります。この場合には、遺品整理士がまとめて買取業者や中古品販売業者にいらいすることもありますが、自社で中古品販売を行っている場合には、そのまま店頭で販売することもあります。人が亡くなった際には何かと費用がかかるものなので、買い取り手のある遺品を整理してまとめて売却することで遺族の負担を少しでも減らせるのです。
廃棄物の処分
遺族が不要と判断したもののうち、買い取り手のないものは解体して処分することになります。廃棄物がいつまでも故人の家に置いたままになっていると、その家の売却や再利用ができないため、遺族が途方に暮れることになります。遺族ができるだけ早く次の一歩を歩めるように、いかに迅速に廃棄物の処分を進められるかで、遺品整理士の力量が決まるといっても過言ではありません。
遺品整理士の求人媒体
遺品整理士の求人は少し業種が特殊なこともあり、通常の仕事の求人のように、どの媒体でも求人があるというわけではありません。どのような媒体を探せば求人があるかを知らないまま探していると、少ない選択肢の中から決めなければならず、あなたにあった遺品整理士の求人を見つけられないかもしれません。
遺品整理の業者へ直接連絡
一番シンプルな求人を探す方法のひとつが、あなたが興味をもった遺品整理の業者へ直接電話やメールなどで求人募集を行っていないか問い合わせてみることです。求人サイトなどに掲載すると掲載料がかかることもあって、多少人手不足でも求人サイトへ掲載していない業者がいるかもしれません。また、直接連絡してきてくれることは、それだけ自社に興味を持ってくれているという、良い印象を持ってもらいやすいという特徴もあります。
ハローワークの求人情報
ハローワークで遺品整理士の求人を探すというのも効果的な方法です。ハローワークであれば、通常の求人サイトよりも遺品整理士の情報が集まっていることが多いので、より自分に合った業者を見つけられるでしょう。また、ハローワークというと、直接ハローワークまで足を運ばなければならないというような印象があるかもしれません。しかし、現在では、求人を探すのはホームページ上からでも可能なので、気になったら一度検索してみましょう。
遺品整理士認定協会へ連絡
遺品整理士のモラルの向上や業界の育成のための団体として、遺品整理士認定協会があります。遺品整理士認定協会では、遺品整理士の認定試験の実施だけでなく、当協会が推薦する遺品整理を行う業者への遺品整理士のあっせんもおこなっています。遺品整理士認定協会が推薦する業者は優良企業なので、安心して求人応募ができる点が最大の強みです。
まとめ
今回は遺品整理士の求人の探し方についてお話しました。遺品整理士は故人と生人を繋ぐやりがいの大きい仕事です。遺品整理士の職に就きたいと考えるなら、遺品整理の業者のホームページやハローワーク、遺品整理士認定協会から求人を探すと良いでしょう。
「リユースサービス」では、遺品整理をはじめとして、断捨離や引っ越しなどでいらなくなったもの・古い家具・木枠のサッシに至るまで、さまざまなものの買取を行っています。もういらないからと処分してしまう前に、一度「リユースサービス」までお気軽にお問い合わせください。あなたがゴミだと思っていたものの中から掘り出し物が見つかるかもしれません。
