掃除の仕事に興味を示す方は、空き家清掃に興味を持つこともあるでしょう。そこで重要なのが業務内容の把握や、応募先の選び方です。業務内容を参考にしつつ、安心して働ける企業に応募してください。これによって、やりがいのある清掃業務に就ける可能性があります。今回は空き家清掃の仕事を探す方のため、業務内容や求人票の選び方をまとめました。
空き家清掃の業務内容とは
空き家清掃の業務内容は、主に清掃業務や空き家整理です。それぞれの詳細を見ていきましょう。
清掃業務
清掃業務では、空き家のさまざまな部分をきれいにします。空き家を持つ人によっては、掃除に向かえないことがあります。自宅が遠かったり、仕事や家事などで忙しかったりするからです。そうした方々を助けるために、空き家清掃の仕事があります。メインとなるのは家屋の内外の清掃、ゴミの運搬収集などです。業務内容によっては、高所におけるガラスや外壁などの掃除もあるでしょう。掃除内容に関して、依頼者とコミュニケーションを取ることもあります。業務内容によっては、清掃や住宅、建築に関する資格が重要になるかもしれません。依頼者が満足できるように、空き家の敷地内を隅から隅まできれいにすることが大事です。
空き家整理
空き家清掃の企業では、中にあるものの整理をする場合もあります。依頼者が売却や、賃貸物件としての活用を視野に入れるからです。空き家では持ち主や住む人が、中に私物を残すことがあります。売却や賃貸に備えて、そうしたものは整理しなければなりません。空き家の中の整理では、見積もりから始まります。続いて依頼者と打ち合わせのうえ、作業の準備を進める形です。作業では不用品の処分をするほか、企業によっては買い取りも見られます。空き家の持ち主が引き取るもの、業者が買い取るもの、ゴミとして捨てるものに分けて、分別梱包のうえ搬出します。最後は家全体を清掃すれば、作業完了です。大抵の空き家整理では、このような流れで進められます。
空き家清掃の求人応募で心がけること
空き家清掃の求人応募では、見るべき項目に目を通しましょう。また応募先によって職種や仕事内容は異なります。賃金や給与も慎重に見てください。空き家清掃の求人に関する注意点を、以下で見ていきます。
求人票で見るべき項目6つ
空き家清掃の仕事を始めるなら、求人応募時に次の6つの項目を確かめてください。
・雇用契約期間
・勤務場所や転勤の有無
・賃金や給与
・勤務時間
・休日や休暇
・保険
雇用契約期間については正社員なら無期、契約社員やアルバイト、パートなどの場合は有期です。勤務場所は求人票に書かれている場所が原則ですが、途中で転勤になることもあります。賃金や給与は生活に関わるので、そこから年収を想定しつつ、自分に合っているかを見ましょう。
勤務時間は、始業時間と終業時間を主に確かめます。休日や休暇についても注意が必要です。たとえば「完全週休2日制」ならすべての週で2日の休日が原則ですが「週休2日制」と書かれている場合は、すべての週でそうとは限りません。また有給休暇は、求人票に書かれていなくても取れます。たとえば入社から半年間、8割以上出勤なら、最低でも10日間の有給休暇が可能です。
保険については、雇用保険や社会保険を確かめてください。フルタイムの求人で、30日以上または無期契約なら、雇用保険は加入対象です。社会保険についても、株式会社や合同会社などに入るときは加入対象になります。ただし2カ月以内の短期雇用契約は対象外です。業務内容だけでなく契約期間や給与、保険などが適切に記載されているかを確かめましょう。以上を踏まえて、空き家清掃を扱う求人を選んでください。
応募先によって職種や仕事内容が異なる
求人票で注意すべきことに、職種や仕事内容の違いもあります。空き家清掃にもさまざまな職種があり、企業によって同じ職種表現でも仕事内容が違うことがあるのです。仕事内容までチェックして、自分のやりたい内容かを確かめてください。たとえば空き家の清掃スタッフという職種があるとします。しかし企業によっては、この職種でも遺品整理や買い取りなどをまかされるかもしれません。自分が想定していた仕事と、実際の業務の内容が違うと、その職場に適応できない可能性があります。このような事態を避ける意味でも職種と仕事内容は、求人ごとにセットで確かめてください。
賃金や給与の表示方法に注意
求人票でとくに気をつけるべきなのが、賃金や給与の書き方です。基本給のなかにみなし残業代が含まれているかもしれません。厚生労働省は固定残業代を採用する企業に対し、以下の内容を求人票にすべて示すよう求めています。
・固定残業代を含まない基本給
・固定残業代に関わる労働時間数と金額等の計算の仕方
・固定残業時間を超過する時間外労働や休日、深夜労働に対する割増賃金の追加支払いの旨
以上の条件を満たしていない求人は、劣悪である可能性があるので、応募は控えましょう。給料についてわからない場合があれば、応募先に詳細を聞いてみてください。ほかにも通勤手当、賞与、退職金の有無などの確認も重要です。給与体系は労働環境や生活に結びつくので、慎重に確かめましょう。
まとめ
空き家清掃の仕事を探す場合は、その業務内容を確かめましょう。求人ごとに職種や仕事内容が異なるので、求人ごとに求められている業務を念入りに見てください。空き家清掃では家の中の掃除だけでなく、不用品や遺品の整理、買い取りなどが含まれるかもしれません。自分の要望と業務内容のミスマッチを避ける意味でも、求人票は慎重にチェックしてください。
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