遺品整理を行う「遺品整理士」とは?業務内容や資格取得と働き方を解説

遺品整理を行う「遺品整理士」とは?業務内容や資格取得と働き方を解説

遺品を整理する業界は昔からありましたが、悪徳業者も多くさまざまなトラブルがおきていました。そこで、遺族の利益を保護するために、一般社団法人遺品整理士認定協会が発足され、2011年に遺品整理士という資格が生まれました。今回は、この遺品整理士という資格について業務内容や資格取得などについてご説明していきます。

遺品整理士とは?仕事の内容について

まず、最初に遺品整理士の業務内容について説明します。遺品整理士は、故人が使っていた部屋を片付けるという仕事です。ただ片づけるだけではなく、残された遺品を、供養の心をもって一つ一つ向き合いながら整理することが遺品整理士の仕事なのです。具体的な業務内容は以下のようになります。

・故人の遺族や関係者と打ち合わせを行い、遺品整理の目的や方法、費用などを決める。
・故人の住まいや施設に出向き、遺品や家財道具を分類し、処分方法を決める。必要に応じて買取や寄付なども行う。
・遺品や家財道具を搬出し、清掃や消毒などを行う。場合によってはリフォームや解体なども行う。
・遺品整理の報告書や領収書などを作成し、遺族や関係者に提出する。

遺品整理士の資格について知ろう

遺品整理士の具体的な業務内容を見てきました。では、遺品整理士とはどんな資格で、どのようにして資格を取るのでしょうか。以下に説明します。

遺品整理士とは?

遺品整理士とは、故人の遺品を整理する専門家のことです。遺品整理士は、一般財団法人遺品整理士認定協会が認定する民間の資格です。遺品整理士の仕事は、故人の部屋や家財を片付けるだけではありません。故人の想いがこもった品々を「捨てる」のではなく、「供養」するという姿勢で取り扱います。また、法令に基づいて適切な処分やリサイクルを行うことも重要な役割です。

遺品整理士に依頼するメリットは、遺族の体力的・精神的な負担を軽減できることや、時間をかけずに遺品整理ができることです。また、悪徳業者によるトラブルを回避できる可能性も高くなります。遺品整理士は、近年少子高齢化や一人暮らしの増加などにより、需要が高まっている職業です。故人の生きた証を大切に扱う専門家として、今後も社会的な役割が期待されています。

遺品整理士の資格取得の流れ

遺品整理士の資格を取得するには、認定の通信講座を受講し、課題による試験にパスしなければなりません。通信講座は遺品整理士認定協会へ電話するか、ホームページから申し込みます。申し込むと遺品整理士養成講座の教材が届きます。教本や資料集、問題集、DVDがセットになっていて、受講期間はおよそ2か月間です。受講期間終了時に問題集の全設問に回答して教会に提出します。合否の結果が出るのは、提出後約2か月後です。合格の場合には認定手続きを行い、認定証書を発行してもらい、晴れて遺品整理士になることが出来ます。

遺品整理士という資格のメリット

遺品整理士取得までの流れを見てきましたが、無事、遺品整理士の資格を持つとどのようなメリットがあるのでしょうか。まず、遺品整理士の資格は、高齢化社会において需要が高まっている資格です。日本では孤独死や老朽化した住宅の問題が深刻化しており、遺族だけで遺品整理を行うことが困難なケースも多くあります。そのため、遺品整理のプロとして信頼できる遺品整理士に依頼する人が増えています。遺品整理士の資格を持つことで、安定した仕事や収入が見込める可能性が高まるでしょう。

次に、遺品整理士の資格は、悪徳業者との差別化にも役立ちます。残念ながら、遺品整理業界には高額請求や不法投棄などを行う悪徳業者も存在します。そのような業者と区別するためには、遺品整理士認定協会が発行する認定証書やロゴマークを利用できるでしょう。これらは遺品整理士の資格を持つ人だけが使用できるものであり、依頼者に対して信頼感や安心感を与えられます。資格取得時の講座では、遺品整理に関する知識や技術はもちろん、法律や廃棄物処理方法なども学べます。さらに、遺品整理士認定協会では定期的にセミナーや研修会なども開催しており、最新の情報や実務ノウハウを得られるでしょう。

最後に、遺品整理士の資格は、社会貢献にもつながります。遺品整理士は、故人や遺族の想いに寄り添い、故人の思い出や価値観を大切にした遺品整理を行うのです。また、不要な遺品はリサイクルや寄付などを通じて社会に還元します。これらの活動は、故人や遺族だけでなく、社会全体にとっても有意義なものとなります。

遺品整理士の働き方

最後に、遺品整理士という資格を取得した後、どんな場所で資格を活かせるのか、働き方についてまとめました。遺品整理士は、主に以下のような場所で働けます。

遺品整理業者

遺品整理業者は、遺族から依頼を受けて、故人の自宅や賃貸物件などで遺品の仕分けや処分、清掃などを行う業者です。遺品整理業者には、遺品整理士が在籍していることが多くあります。遺品整理業者に就職する場合は、資格や経験があると有利です。

遺品整理士として独立開業

遺品整理士として独立開業する場合は、自分で営業や顧客管理などを行う必要があります。また、法律や税務などに関する知識も必要です。独立開業する場合は、遺品整理士認定協会が開催する開業セミナーなどに参加すると参考になります。

遺品整理に関連する相談業務

遺品整理に関連する相談業務とは、遺族や関係者に対して、遺品の処分方法や供養方法、遺産分割や相続税などに関するアドバイスを行う業務です。相談業務を行う場合は、遺品整理士の資格だけでなく、弁護士や税理士などの専門家と連携することも必要です。

以上のように、遺品整理士はさまざまな場所で働けます。遺品整理士は高齢化社会において需要が高まる資格ですので、今後も活躍の場は広がると考えられます。

まとめ

遺品整理士の資格について、仕事内容や資格取得や働き方について説明してきました。遺品整理士には、単に遺品の整理というだけでなく、故人や遺族に対する心のこもったケアが必要で、さまざまな知識とコミュニケーションスキルでトラブルを未然に防ぎ、解決に導く仕事です。

徳島の不用品買い取り・引き取り専門店の「リユースサービス」では、遺品整理士資格者が在籍し、遺品の整理業務も行っております。とくに遺品の目利きには専門家がしっかり対応いたしますので、安心してお気軽にご相談ください。

電話番号: 0885-32-7210
WEBでスピード査定
LINEで カンタン 買取査定!
LINE査定