遺品整理士とはどんな職業?仕事内容や注目される理由を解説!

遺品整理士とはどんな職業?仕事内容や注目される理由を解説!

最近ドラマや映画にも登場し注目されている「遺品整理士」とはどのような職業なのでしょうか。日本では少子高齢化や晩婚化の影響により、今後亡くなっても遺品を整理する身内がいない人が増加すると予想されています。それに伴い、ますます遺品整理士は活躍の場が広がるものとされているのです。そこで今回は遺品整理士について仕事内容や資格の取り方、遺品整理士に依頼するメリットとはなどについて解説します。

遺品整理と遺品整理士

遺品整理とは故人が残したもの(遺品)を整理し、家や部屋をきれいに片付けることです。遺品整理は遺族がするのが中心でしたが、最近では専門業者に依頼して行われることも多くなりました。

遺品整理とは

遺品整理は故人が使っていたり、持っていたりした身の回り品や愛用品、収集していたものなどを片づける作業です。自分で遺品整理する場合、まず必要なもの(残すもの)と不要なもの(処分するもの)に分ける作業をします。さらにリサイクルする(買い取ってもらう)か、廃棄するかで分けます。

遺品整理士とは

遺品整理士は「遺品整理士認定協会」が認定する、遺品取り扱いの専門家の資格です。民間資格であり、遺品整理の仕事をするのに絶対必要なものではありません。遺品整理には法律の知識が必要になることもあります。そのため遺品整理士は法律について学び、また単に遺品を整理するだけではなく供養の気持ちを忘れずに遺品を大切に扱うことが必要とされています。遺品整理士になるには、遺品整理士認定協会がおこなう試験(レポート提出)を受ける必要があり、合格するには廃棄物処理や法令についての知識など、遺品整理に関して幅広い知識が求められるのです。

遺品整理士の仕事内容

遺品整理士の仕事は不用品を回収するだけではありません。認定試験で学ぶように、遺品整理士は故人を偲び一つひとつの遺品を大切に扱い、供養の思いを持って遺品を整理しなければなりません。基本的な仕事内容は、不用品の回収および法令に則った正しい処分、古物商許可がある場合は買取、不要な家財道具の搬出、遺品整理後の掃除です。

遺品整理士の基本的な仕事は遺品の分別、査定、搬出作業、処分、清掃です。遺品の分別は遺品を必要なもの、不要なもの、供養するものに分ける作業となります。中には買取してもらえるものがあるため、依頼があれば買取します(古物商許可がある業者に勤務している場合)。分別後、不要品を運び出し、部屋を片付けます。廃棄を依頼された分はルールに従い処分します。運び出しが終われば清掃して終了です。

業者によってはオプションとしてハウスクリーニングや遺品の供養、空き家となる場合の家屋解体といった作業を受けているところもあります。さらに故人の不動産や車の売却、遺産についての相談を受けることもあります。依頼者と専門家の橋渡しをするのも遺品整理士の仕事です。

遺品整理士が注目を集める理由

核家族化や少子高齢化などの理由から、年々遺品整理士への注目は高まっています。

少子高齢化

高齢者が増えると亡くなる人も増えるため、遺品整理の需要は必然的に高まります。また故人だけでなく遺族も高齢者が増え、仕分け、家具や家電など大きな荷物の搬出、仏壇の処分などの遺品整理をするのは、体力的に厳しいという理由で遺品整理を依頼するケースが増加しています。

核家族化、空き家の増加

就職などで子ども世代が地方にある故郷を離れると、都心部では単身世帯が増え、実家のある地方では高齢者の世帯が増加します。親世代が亡くなったとき実家が空き家になると、売却を考える場合、もしくは取り壊す場合でも家の片付けはしなければなりません。共働きや単身世帯が多い現代ではこういったケースが増え、実家の整理を地域の業者に依頼する方が増加しています。

また、空き家となってしまっても解体や更地にするには費用も時間も必要です。そして遺品整理は法令に基づいた処分をしなければなりません。多忙な中時間を割いて遠方まで足を運び遺品整理をするのは難しいでしょう。結果、遺品整理士が注目されニーズが高まっているのです。

遺品整理士に依頼するメリット

ここでは、遺品整理士に遺品整理を依頼するメリットはどこにあるのかについて解説します。

悪徳業者である可能性が低い

遺品整理士の資格を持ったスタッフがいる業者であれば、悪徳業者である確率は下がります。不当に高額な費用を請求してくるようなおそれはほぼないでしょう。

良質なサービスが期待できる

遺品整理士は遺品整理のプロで専門家です。遺品整理士は遺品を大切にし、ルールに従い適切に分別、処分します。悪徳業者の場合、廃棄物を不法投棄されることもあります。安心して遺品整理を任せられる遺品整理士のいる業者に依頼しましょう。

まとめ

少子高齢化や核家族化により、遺品整理の必要性は今後も高まるとされています。遺品整理士は遺品整理に関する正しい知識を身につけ、また遺品を大切に扱う遺品整理のプロとしてますます注目されるでしょう。

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